私が初めてTOEICを受けたのは約5年前。
スコアは745点でした。
それよりずっと以前、多分10年くらい前に模試をしてみた時が300点台だったので、
倍以上の伸び。
スコアを見た時の驚きと嬉しさは忘れられません。
以前にお話ししたような、アプリを使った学習方法が効いたんだと思います。
やはり基礎は大事。
300点台からなら伸びしろもタップリですしね。
気を良くした私はその後毎年1回TOEICを受験。
ところがその後の点数は伸び悩みました。
3年後、つまり4回目のスコアで775点。
ただ最初のレベルをキープしているだけの状態です。
一番きつかったのはREADINGの問題を最後まで解けないことでした。
間に合わない!という気持ちが余計にプレッシャーになって、
英文が全く頭に入らない。
テストの2時間はただただ苦痛の時間でした。
4回目のテストの後、これではダメだ!と見直したのが英語多読です。
実は私はラダーシリーズや他の語彙制限本を適当に読み漁った後
果敢にも普通の洋書にチャレンジしていました。
artminato.hatenablog.com
TOEIC700点台ならいけると思ったんですね。
実際の書店でページをめくったり、
TOEICの点数を目安にしたオススメなどを参考にしたりして
10冊くらいは読んだでしょうか。
好みの本にもいろいろと出会ったりして良い経験になったので、
またいずれご紹介します。
ただ私のレベルではまだ無謀だったこともあり、
だんだん読書自体から遠ざかっていました。
そこで、もう一度、語彙制限本に立ち返ることを決意。
今度はしっかり底力をつけるために
1.あえて一つの語彙制限本シリーズだけを選ぶ
2.簡単すぎる位のレベルのものを片っ端から読む
3.読書記録をつける
という方法でチャレンジしてみました。
どのシリーズでも良いのですが、それぞれ内容に傾向があるので
自分の好みにあったシリーズを選ぶと続けやすいですよね。
私はMACMILLAN READERSというシリーズを選びました。
MACMILLANはロンドンの出版社のものなのでイギリス英語、
内容も装丁も落ち着いた雰囲気。
巻末には英英辞書もついています。
洋書のペーパーバックのなかでは比較的紙の質も◎。
ただちょっと怖い話が多いのが難点。
どうやらイギリス人は昔からホラーが好きみたいですね。
MACMILLAN READERSに登場する貴婦人たちもよく怖い話を読んでいました。
MACMILLAN READERSの難易度レベルは
STARTERからUPPERまで6段階。
STARTERは他の語彙制限本シリーズと比べても特に簡単な英語で書かれていて、
物足りなさを感じるくらいでしたが、私はここからスタートしました。
やり方は、図書館で手当たり次第STARTERレベルの本を借りて、
ただひたすら読むだけ。
簡単だし薄いので1日に何冊も読めてしまいます。
好みに合わないものは途中でやめますが、
レベルを下げているので多少頑張って読んでも挫折するほどではありません。
そのうちSTARTERレベルの本を見つけられなくなると一つ上のレベルに移り、
また片っ端から読む。
読んだものは読書メーターというアプリでSNSの感覚で記録していきました。
1年後、レベル4のPre-intermediateまで読んだところで5回目のTOEIC受験。
なんと結果は890点。
一気に115点UPです!
もちろん他の学習法も同時にやっているので、
多読の効果がどれほどあったかは分かりません。
それでも読書メーターに読み終えた本の表紙の
画像がずらりと並ぶのは気分が良く、
モチベーションを保つ効果は確かにありました。
そして初めてTOEICで最後まで問題を解けたのが本当にうれしかった。
少し見直しをする時間もあったほどです。
うまくいくと余計にやる気が出てきて、
受験直後から次の年に向けて勉強を始めました。
正のスパイラルですね。
ところで890点を取った時のTOEICは2020年1月。
コロナ禍前夜のことでした。
なにも不安を感じずに大講堂で大勢でテストを受けた後、
他の受験生と一緒にぎゅうぎゅうに電車に詰め込まれ、
乗り換え駅のダイニングバーでビールで一人打ち上げ。
あれから急にいろんな事が変わってしまいましたね。
TOEICもしばらく中止になったし、
よく行っていたお店も無くなった。
たまたま失業した所だったので仕事探しにも苦戦…
たった1年半前が遠い昔のことのように感じます。
...話がそれてしまいましたが、
気を取り直して次回、
MACMILLAN READERSの中から、
読んで面白かったものを何冊かご紹介します。